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マーガリンの功罪

2005年11月27日

 ここ20年ほど、「動物性脂肪のバターに比べ、マーガリンは植物油なので身体に良い」というのが常識でした。ごく最近まで私自身もそう思っていたのですが・・・。
 アメリカの代表的な代替療法医、アンドルー・ワイル氏がそれに異を唱えていることを去年改めて読み返し、今年出た新谷弘実氏(主にアメリカで活躍中の胃腸専門外科医)のベストセラー『病気にならない生き方』、そして今秋この日誌で取り上げた『脳に効く栄養』でも「マーガリンは不可」とあり、さすがにこの説を受け入れざるを得なくなりました。
 マーガリンやショートニングといった、元来は植物油であっても常温で固体のものは「水素添加」という処理をされており、自然の液体の時には不飽和脂肪酸であってもバターやラードなどと同様の飽和脂肪酸になっています。
 それだけならまだ「バターと同程度の悪さ」なのですが、実はマーガリンなどはその油の抽出過程で「トランス脂肪酸」という、身体にとって害の大きい成分に変質してしまっています。
 こうしたことを考え、毎朝トーストの我が家でもいろいろとマーガリンに変わるペーストを探していました。その結果、昨日の日誌にもあるように市販の「バジルペースト」を採用したのです。このペーストはワイル氏も推薦のオイル、オリーブ油をベースにしているし、濃い緑の生ハーブが刻み込まれているので、割と良いのではないかと思います。
 ちなみに市販のクッキーやクラッカーなどの大部分にはショートニングやマーガリンが原材料として含まれています。現代都市生活を送る私達は、自分の食生活からそれらを全て排除するのは難しいですが、自覚した上で少量だけ摂るように心がける必要がありそうですね。

書いた人 浜野ゆり : 2005年11月27日 06:00

この記事へのコメント

マッチーさん、書き込みありがとうございます!
こちらこそ、本当にありがとうございました。マッチーさんとお話ししているとこちらも自然にブレインストーミング状態になり、次々と企画案が出てくるので、とても楽しいです。
今、原稿案を練っているところですので、どうぞよろしくお願いしますね!

書いた人 浜野ゆり : 2005年12月02日 09:02

私も4年前、分子栄養学の三石巌氏の著書に「マーガリンやショートニングなどの硬化油がプロスタグランディンの生成を阻害する」と書いてあるのを読み、その時冷蔵庫にあったマーガリンを捨て、以来出来る限り避けています。結果、菓子パンやケーキの類はかなり食べられなくなってしまいました。とはいえ、食べるべき機会では食べちゃいます。ちょっとくらいは体が処理してくれると信じ・・それにしてもこういった「良い」と言われていたものが「悪い」に転じると、やるせないですよね~。
それにしても今日は色々ありがとうございました。今後の展開が楽しみです。

書いた人 マッチー : 2005年11月28日 23:27

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