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メンタルヘルス用語辞典>摂食障害

2006年04月13日

 摂食障害には、いわゆる拒食症と呼ばれる不食型と、過食症(そのほとんどが過食嘔吐型)があります。


 客観的にはほぼ標準体重か、むしろ痩せているにも関わらず、自分は肥満していると思い込み、極端な摂食制限をして体重を落とそうとします。
 ある時点で空腹に耐えられなくなると反動で無茶食いをしますが、太る恐怖から自発的に嘔吐したり、下剤や浣腸、利尿剤を乱用するようになる場合が多いです。
 やせが高度で生命の危機に至る場合があり、このような例では入院させて強制的に栄養を摂らせざるを得ません。


 治療は基本的には精神療法ですが、軽度の症例以外は根気の要る作業となります。
 こうした状態になる患者さんは、それまで育った環境の影響で自分に愛を感じられず、欲しい愛を得られない空虚感や不安感、悲しみ、寂しさを食べ物で代用していると考えられています。

書いた人 浜野ゆり : 2006年04月13日 21:41

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