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願い事手帳

2008年01月16日

世に願望実現法の本は多く、どれも基本的には「欲しいものを紙に書き、それをしばしば見る(目につく所に貼る、手帳に書いておく)」というものです。
その際のコツは「そんな虫の良い話が簡単に叶うわけない、自分には無理」といった否定的観念がないか探り、それを克服して、「自分はそれを得られる」という喜びや期待感を感じられるようになることです。
そしてそれを実感しやすくするための工夫として、ビジュアル要素を多くした「宝地図」法や、瞑想/自己暗示法があります。


今回ご紹介する『運と幸せがどんどん集まる「願いごと手帖」のつくり方』ももちろん基本は同じなのですが、一冊の手帖にまとめること、文章の書き方のコツをリストアップしている点などに興味を引かれ、購入してみました。

この本でのハウツーで役立ったのは――よく考えてみると、既に知っている手法を別の角度から説明したものではあるのですが――、次の2点です。


・叶えたいことはTo Do(やるべきこと)リストの形ではなく、「受動的に、楽しく、棚ぼた式に叶う」というニュアンスの書き方をすること。そのために「ひょんなきっかけで」「楽々と」「舞い込んできた」といった、ラッキーなシチュエーションの恩恵を受ける、という風にします。
この方が書いたり読んだりした時によりわくわく感を感じやすく、希望の結果を引きつけやすくなるため。


例 「机の周りを片付ける」→「素敵で自分にぴったりの収納家具が見つかり、机周りが簡単にスッキリと片付く」。


・自分の周りの人にも良いことが起こると、どんどん書く。
基本的には願望実現は自分自身についてしか働きかけられないのですが、「身近な人がこうなったら、私はこんな風に楽しい」という、自分の気持ち主体の書き方をすると、他人のことでも叶いやすくなるとあり、なるほどと思いました。
最終的には、他人が変わるかどうかは本人にしか決められないことなのですが、それが自分にも相手にとっても良いことであり、本人も実現したいという思いが潜在的にある場合には、「私」がポジティブな気持ちを向けることで、相手をエネルギーレベルでサポートすることになり、本人が実現する手助けになるわけです。
なので、この時「○○さん、いい加減……になってよ!全くもう!」といった、ネガティブな気持ちを伴なって考えると無効なばかりか、却って相手が意固地な気分になるかもしれません。
「あくまでも本人の自由意志次第だけど、こうなるといいな~、その方が○○さんも楽だし楽しいのではないかな~」という、束縛力のない気持ちで願っていると、叶いやすいことでしょう。


例 「息子が英語を勉強するようになる」→「息子はふと読んでみた英語の小説に引き込まれ、先を読みたくて、わくわくしながら辞書を調べ、どんどん読み進めていく。気が付くと英語が得意になっており、テストの点が上がって喜んでいる。そんな息子を見ている私も嬉しい」。


ちなみに著者は願いごと専用のお気に入りの手帳を入手するように言っていますが、私はスケジュール帳の後ろの空白ページに書いています。
これは普段から荷物が多く、手帳以外に作ると「今日は多分書かないから持って行かなくていいや」と手放してしまい、ついつい書くのがおっくうになる…という自分のパターンが目に見えるからです。




書いた人 浜野ゆり : 2008年01月16日 07:00