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数字は苦手

2008年02月05日

もうすぐ確定申告の季節。
自営業の人には、頭の痛い時期です。
私が病院を辞めて開業した時、相棒は既にその10年近く前から「個人事業主」をしており、帳簿付けも自分でこまめにしていたので、私も何とかやってみようとしたのですが…
挫折しました(笑)。
どうも数字表を前にすると思考停止してしまうらしく、単純な加算減算もミスまくり。
エクセルも初めて真剣に使い始めたという相当の「表計算初心者」で、最初の頃などは「エクセルに書き込むのに、何で別途電卓で計算してるのー」と相棒にあきれられてしまったほど。


彼は哲学科出身なのに、実は数学が得意だったというくわせもの。…って、「理系」なはずの医学部に進みながら数学苦手な方が変、ともいわれそうですが(笑)。
でもほんと数学と物理は苦手で、大学を受けるときも「理科で物理が必須でない所!」という理由で(もちろん偏差値の関係もありましたが)地元の大学を避けて受験先を探したくらいですし、
大学でも物理の期末試験は必ず追試、公衆衛生学で統計演習をすればクラス中で仕上げまでかかった時間がビリから2番目…という按配でした。


こんな歴史を持つ私ですから、経理事務関係なんてとんでもない、確定申告の書類を見てるだけで蕁麻疹が出てくるんじゃないかというくらい拒絶反応が強かったので、2年目からは思い切って税理士さんに依頼することにしました。


それで年に2-3回税理士さんと面会し説明を受け、またメールによる連絡も度々してくれますが、どうも書式の名称や意味、どこに何を申告(あるいは提出)するか、といった内容が、何度聞いてもすぐに忘れ、どうしても覚えていられません。
数字を仕事に選ぼうと思える人ってすごいなあ、やはり人には適材適所があると思いました。
おかげで年明けのこの時期に私のストレス度はゆうに10分の1に下がり、大助かりです。


そういえばかつて催眠療法のセミナーに参加した時、「クラスメイト」の一人がやはり確定申告の時期になると不安と緊張で具合悪くなり、作業ができなくなってしまうという人がいましたが、彼女曰く、「それで毎年〆切の1ヶ月前になると(催眠療法の)先生に予約を入れて、『大丈夫、落ち着いて申告作業に集中できる』と暗示を入れてもらうの。そうするとあんなに不安だった作業なのに、セッションから帰ったその日から取り掛かれるのよ」。それでそんなすごい催眠という技術を自分でも身につけたくて、セミナーに参加することにしたのだとか。
ダイエットや禁煙、パニック障害などに催眠療法を使うのは(この分野のことを知っている者には)常識ですが、なるほどそんな活用法もあるのだなあ、と当時印象的に感じたのでした。

書いた人 浜野ゆり : 2008年02月05日 06:08