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生まれ持った金運

2010年10月12日

私も学んだ、西洋占星術家の松村潔先生が、月に2度出るウエブマガジン幻冬舎で読者の鑑定をしているのですが、10月1日号と9月15日号は共に、主に金運についてで、とても面白かったです。
雑誌などの占いコーナーに載っている「今月のあなたの運勢」などは、不特定多数の読者を対象としているため、正確な占いなど無理な話であり、そのような「占いもどき」はまず当たることなど期待してはいけないのですが、前述の記事は(もちろんダイジェストですが)個人鑑定であり、しかも一流の占星術師によるものです。
こうした誌上読者鑑定は、かなり珍しく、勉強の場としても貴重です。


松村先生の占星術は、単なる占いではなく「占いをツールとして自己理解を深め、より広い人生観を育成する」という方向性なので、単に「金星は吉で土星は凶」といった従来型の占星術とも異なるのが特長。
私もかつて占いの勉強にはまっていたころ、せっせと先生の教室に通ったのも、そういった観点が貫かれていたからです。


さて10月1日号では「引越しで金運が低下してしまった」という読者からの相談。
金運に関しては土地が関係深いことをさらりと述べていますが、今回最新刊の『パワースポットがわかる本』(説話社)がその補講となると思われます。


ただしかなりディープな本だと思うので(私もまだアマゾンからの到着待ち中)いきなりこの本から読み始めても、もしかしたらあまり理解できないかも。
何しろ、西洋占星術の「経過(トランシット)鑑定法」を解説するためだったはずの『トランシット占星術』が、その大部分が太陽系を飛び出して、外宇宙(様々な恒星)からの影響を読む、という超マニアックな内容になっているほどなので・・・(それほど「ぶっとんだ」内容の本を出せるのも、出版すれば必ず買う多くの読者がついているから、なのですが。普通は担当編集者に阻まれ、このような特殊な本は出させてもらえません)。


さて、9月15日号は、生まれ持った金運の形についてです。
占星術(に限らず、四柱推命など、生年月日時からその人の一生を観る「命術」は皆そうなのですが)の良いところは、自分の得て不得手なこと、自分と他人がいかに異なるかといった点を、惑星配置がいやでも思い知らせてくれることです。


例えばビジネス書で有名で、臆を稼ぐ神田昌典氏の出生図から、「おうし座に3つも天体があるし、これなら億万長者になるね。でもその参謀の○氏は、(出生図の説明をして)給料で食べていくしかない人。その代わり、企画や緻密な計画作りには長けている」などといった内容を、ある著書で述べています。


さて9月15日号の読者、パエリアさんの相談内容は、「ここ数年、大学院のに在籍して博士号の取得を目指しており、経済的には夫の収入に頼りきっている状態。自分も少しはアルバイトした方が良いのか?」というもの。
これへの回答がなかなか面白いです。出生図の特長からこの人の金運の特徴を説明後、以下のように述べています。


「(パエリアさんは)お金に関してはもらってばかりで、そう稼ぐことはないだろうと思います。つまりパエリアさんが生まれた時に、そういう備え付けはなかった、考慮しないということで生まれてきたのです。そういう相手には、稼いでお金をあげたい人がやってきます。それでバランスはとれるものなのです。つまりパエリアさんと結婚すると、相手の人も収入能力は上がります。もらうために、上がらないと困るのです。できるかぎりがんばってパラサイトしましょう。そのことで、相手に貢献します。相手はパワーアップするからです。」


その人にいはその人に最適な生き方があり、一般常識で「こうすべきだ」と矯正しようとするのは、自分にも周りにも有害である、ということをこだわりなく表明できる、この自由さが、真に自己を理解した場合の大きな報酬といえるのではないでしょうか。

書いた人 浜野ゆり : 2010年10月12日 21:56