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「適度」なスピリチュアル生活

2012年09月27日

「スピリチュアルな生活」というと、どのようなイメージが思い浮かぶでしょうか。
毎日瞑想や祈り、座禅をして、「霊」や「神様」のことばかり考えて暮らす、浮世離れした暮らしでしょうか?
あるいは滝に打たれたり断食などの厳しい修行をして、私欲をなくそうとするハードな生活でしょうか。


 確かにそういうことをする人々もいるでしょうが、実際には極端に普段の日常生活を変えなくても、それどころか仕事に行ったり趣味や娯楽を楽しみながらも、十分に自分を高めることはできるのです。
そしてそれによって心の落ち着きや安心感、喜び、幸せ感といった精神状態はもちろん、仕事やお金、人間関係の豊かさといった実際的で実用的な効果も現れます。


 スピリチュアルな世界観の一大特徴として、物事を「エネルギーとして見る、感じる」ということがあります。
 これは何も、江原啓之氏のように「オーラや霊を読む」とかトランス状態になって未来や遠方のことを透視する(千里眼)などのことをいっているのではなありません。
一言でいうと、物事の「雰囲気」や「流れ」を感じ取り、それをもとに判断するということです。


 誰でも、初対面の人や初めて入った場所で「悪い人(場所)ではないはずなのに、なぜか嫌~な感じがした」といった経験があるでしょうが、こうしたことは理性・論理思考を優遇する現代社会ではしばしば「気のせいだ」「感情に振り回されてはいけない」と過小評価されがちです。


 しかしスピリチュアリズムでは、「感じること」「イメージすること」「ものごとの『流れ』を読むこと」を非常に重視します。
そしてそれを行動方針の重要な目安とするのです。


 例えばあなたがある仕事を始める目的である場所に向かって家を出たのに、電車が長時間止まって面会目的の人に会えなくなった。急遽先方に謝りの電話を入れようとしたがタイミング悪くなかなか電話がつながらない。ようやく後日再度面会の約束を取り付けたのに、今度は当日先方が急病に倒れた・・・などがあった場合、次のようないくつかの解釈が可能でしょう。


①少ない確率のはずなのだが、たまたまこのようなことが重なった。この後の最善の対策を急いで決めなくてはならない。
②こんな偶然がいくつも降りかかるなんて、自分はなんて運が悪いんだ!腹が立つ!
③ここまで先方に会うことが阻まれるということは、何らかの理由で、少なくとも現時点ではこの仕事を始めないようが良いということなのだろう。


①は最も中立的、理性的な判断であり「左脳人間の理想」なのかもしれませんが、実際には多くの人の反応は②でしょう。
このようなネガティブな感情を持ったままだと心理的のみならずその後の現実にも悪い影響がでてきてしまいますが、その理由は後で説明します。


③が、スピリチュアルな物事の見方です。


 なお①は「最も中立的」と述べましたが、「なぜこうした妨害が起きたか」については「たまたまに過ぎない」と見るため、あなたはまたその「新たな仕事」を始めるべく行動することが予想されます。
しかしそれは再び阻まれるでしょう、なぜならあなたがその仕事をすることは物事の「流れ」に逆らっているから、というのがスピリチュアルな視点なのです。


 物事の「流れ」に上手く乗っているときとそうでないときの、自分の行動に対する現象の現れ方の違いを知っておくと、自分の現状、次に打つべき手が容易にわかるようになります。

書いた人 浜野ゆり : 2012年09月27日 07:02