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(27)「適度」なスピリチュアル生活――占いについて8:生まれ場所による運命の違い

2012年12月13日

カール・セーガン氏が著書で挙げている、占星術についての疑問点の続きです。


②誕生した時間ばかりやけに詳しく尋ねるくせに、誕生した地点の緯度と経度は問題にしない。


まず、経度は間違いなく非常に気にするはずです。


なぜなら、同じ瞬間でもそれを経度のどこにいるかで時刻が決まり、例えば西洋占星術の「出生図」(生まれた瞬間の十天体の配置を示す図)、四柱推命の「名式」(生まれた瞬間の十二支などの組み合わせ)が変わるからです。


緯度に関しては、確かにこれまでのところ事実上無視されてきましたが、これは占星術を行なう天体配置図(ホロスコープ)が、地球から見た位置関係を紙という二次元に投影したものであり、立体図でないからです。
今後3D技術がどんどん発達したら、立体ホロスコープの解読法が開発され、そのベースとして緯度の差も当然考慮されるようになるでしょうが、今までのところは経度だけをデータとして使用するという歴史になっています。


そもそも、十天体は、伝統的には「十惑星」と占星術ではいわれてきた期間が長いですが、実際には太陽(恒星)や月(衛星)を含みます。
つまり占星術の基本的世界観は、天動説だったのである。


このように占星術は天文学とは同じ因果関係を共有しない、別体系なのです。

書いた人 浜野ゆり : 2012年12月13日 06:10