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パワーが必要な朝

2006年11月14日

カウンセリングの時間が詰まっていたり講義がある日などは、先生にパワーをつけてもらうために一品増やしたり、たんぱく質をサービスします。この日はハムとチーズをはさんだホットサンド。それにポテトサラダ。糖質も普段よりちょっと増えてしまいましたが……。


料理写真1233.jpg


【パワーが必要な朝】
①ホットサンド:市販の6枚切りライ麦パンに、ハムとスライスチーズをはさみました。8枚切りだとホットサンドプレスの中で遊んでしまうので、具をもっと増やす以外は6枚切りが良いようです。
 焼ける面に少量のバターをぬり、プレスして火にかけると、やがてチリチリと音がします。油断すると焦げてしまうので、途中で様子を見ながら両面を焼くと出来上がり。チーズが適度に溶けかかり、ホワッと温かいサンドウィッチは、忙しい朝のこころも温かくしてくれます。お好みで粒マスタードをなかに忍ばせることもあります。


②スープは、にんじんとブロッコリーのポタージュです。
 とろみをつけるために、皮をむいたジャガイモを1コ、水にさらさずに入れて、玉ねぎと一緒に調理しました(わが家のポタージュの基本的な作り方は、「ある日の朝食」を参考にして下さい)。


③もう1品のサラダ:薄切りにしたトマトの上に、ほど良くつぶしたジャガイモとマヨネーズを和えトッピングします。
 ジャガイモは洗って皮ごとラップで包み、1コあたり電子レンジで2分ほど加熱し、皮をむいてつぶします。わが家ではキューピーのカロリー1/4のマヨネーズが好評。ジャガイモのコロッとした存在感を残しながら和えました。いわば“ハンゴロシ”です。


 栃木県の栗山地区(現・日光市)ではオハギやボタモチを、もち米を半分つぶして作るところから“ハンゴロシ”というそうです。金田一晴彦先生のエッセイによると、一夜の宿でお世話になる旅人が、夫婦のヒソヒソ話を聞いていると、「今夜はテウチにしべえか、ハンゴロシにしべえか」。旅人は血相を変えて逃げだしたのですが、後で聞いてみると、手打ちそばをご馳走しようか、ボタモチを差し上げようかとの相談だったそうです。昭和40年頃のエッセイです。
(蛇崩緑堂)


<解説>
「ハンゴロシ」おはぎは大好き…でした(現在甘味はほとんど食べないため、この秋は口にしていませんが)。
あんこの方は、小豆がちゃんと豆らしく残っているお菓子が好きでした。
逆にようかんやきんつば、もなかなど、あんがペースト状になってしまっているものはあまり好みませんでした。豆を食べてるという実感がわかなかったので。


世界的にみれば、豆を甘く煮るのは例外的だそうで、豆を常食する国民は普通、塩味ベースで種々の香辛料をふんだんに使い、肉や他の野菜などと煮込みます。
アメリカのポークビーンズ、メキシコのチリコンカンが代表的。
インドでは豆を徹底的にどろどろに柔らかくなるまで煮るのが、花嫁修業の第一歩とか。
昔はミキサーなどもなかったわけですから、確かに相当根気と労力の要る作業だったことでしょう。

書いた人 浜野ゆり : 2006年11月14日 06:04

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