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栗ごはん

2006年11月13日

今年初の栗ごはんです。下ごしらえは大変ですが、その分、栗ごはんの美味しさが救ってくれます。季節のものを戴くとき、とても豊かな気持になるものです。自然からのおすそ分け。まさに命、恵を「いただきます」。感謝ですね。


料理写真1234.jpg


【栗ごはん】
①栗ごはん:ホクホクした栗がたまりません。
 熱湯で浸した栗が冷めるまで待ちます(私はいつも夜に浸し、翌朝作業にかかります)。鬼皮と渋皮を丁寧にむいたら(これがもっとも大変)、再び栗に半日ほど、水風呂に浸かってもらいます。玄米2合に塩少々と適量のしょう油、お酒で、栗と一緒に炊き上げます。この日は、玄米を半日ほど水に浸していたので、炊飯ジャーで炊きました。ちなみに、圧力鍋で玄米を普通に炊く場合、水に浸すのは6時間程度が常です。
 くどいようですが、ホクホクした栗がたまりません。


②けんちん汁(?):きのこ汁を作ろうと思ったのですが、具が増えだして豚汁(?)になってしまいました。
 しいたけ・しめじ・舞茸に、にんじん・白菜・カブ・大根、それに豚肉とこんにゃく。これらを味噌仕立てで戴きます。寒くなってくると、こうした温かいお汁が助かりますね。炒め油は一切使っていないのですが、豚が適度に油を出してくれたお蔭で、写真のように七色のキラメキです。


③白和え:今回はソラマメを和えました。
 手でつぶした豆腐を煮ます。ざるに上げてあら熱をとり、裏ごしして、ねりゴマ・砂糖・しょう油を混ぜて、電子レンジで解凍した市販の冷凍ソラマメとともに和えます。いい箸休めです。


④カマス(魳)の幽庵(柚庵)焼きとナスのグリル:カマスが安かったので。ナスは冷蔵庫にしばらく逗留していたため、ここらでサルベージ。
 酒・しょう油・みりん・ユズの絞り汁に、三枚おろしのカマスを1時間ほど漬けます。水につけた鉄串(こうすれば、わりとすんなり串がとれます)を打って焼き網の上でこんがり焼きました。途中で何度か、タレを塗りながらです。串の打ち方は、カマスの両端を内側にまるめ込み(両づま折り)、2本の串を通します。横から見ると、ちょうど「フリーダイヤル」のマークみたい。この2つの丸を通すのです(1串あたり4箇所刺します)。
 ナスは薄めに切って塩を振りかけ、オリーブオイルを塗ってグリルしました。上にあしらったのは、けんちん汁に使った残りのしめじと舞茸です。少しのしょう油を加えたお出汁で煮た後、あら熱をとって冷蔵庫で冷ましました。


 幽庵焼きはカマスに限らずブリ(鰤)などでも美味しく戴けます。江戸の古人・祐庵師匠に感謝です。
(蛇崩緑堂)

書いた人 浜野ゆり : 2006年11月13日 07:09

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