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筋肉痛対策。機能性飲料には要注意!

2007年07月07日

昨日は相棒と、葛西臨海公園に行ってきました。
水族園でマグロから熱帯魚までゆっくり見て、同じ敷地内の鳥類観察センターをぶらつき、3時間半強、歩数にして15400歩余りを歩きました。


これより3週間ほど前に上野動物園に行ったのですが(考えてみれば、記憶している限り初めての訪園)、予想以上の広さに、踏破するのに4時間、17000歩余りのウオーキングとなりました。
更にその3週間前には金曜日15000歩余り、土曜日20000歩あまりの外出をしており、この時にはそれなりに疲れたし脚も多少痛んだものの、短期で回復しました。
なので上野の時もそれほどにはならないだろうと思ってでかけたのですが、帰宅後ぐったりして早々に就寝。
その上驚いたのが、主にふくらはぎがかなり痛み、しかも消えるのに1週間近くかかったこと。
「日数も歩数もその前の時より減っているのに、なぜ?」と思ったのですが、考えて見れば金・土連続の日はどちらも途中でちょこちょこ座った(座りこんでの観察場所だったり、公園のベンチでパンを食べたり)していたので、その分筋肉を休ませ、疲労物質(乳酸)を流すことができたからだと思われました。


そこで今回はサプリメント、特に必須アミノ酸を多めに持ってでかけ、休憩時間と昼食時(15時過ぎにずれこんでしまいましたが)に補給しました。
出発前の朝食、帰宅後の食間、寝る前にも補給。
またシャワーで汗を流した後、筋肉をほぐし血行を促進する純粋なエッセンシャルオイルをふくらはぎや背中にたっぷり塗りました。


相棒はこれで少し出始めていた筋肉痛が消えました。
私はというと、逆に特に痛みや凝りを自覚していなかったのが、オイルの塗布マッサージ直後から鈍痛としてはっきり出てきましたが、これはオイルを塗らなければ翌日から(前回のように)何日も続く筋肉痛となったものが、代謝が進んで早く出てくれたものと思われました。


こうした「アミノ酸補給+エッセンシャルオイル塗布」のおかげで、今日はごく軽いふくらはぎの鈍痛があるだけで、良い回復ぶりです。


よく、「若いうちは筋肉痛がその日のうちに出るが、年を取ると1-2日後から出る」といわれますが、やはり疲労物質の代謝が、加齢により遅れるからでしょう。
それにウオーキングでも長時間だと、筋細胞が破壊されます。
早く修復するには、筋肉の材料であるアミノ酸の補給がポイント。
加えて、エッセンシャルオイル等によって筋肉をほぐし血流を促すことで、疲労物質が早く代謝されます。


普段定期的な運動をしていない人は特に、ちょっとしたことでも筋肉痛が出ますが、このような対策をとることで、ずいぶんと快適に過ごせるのです。


ところで、最近はスポーツドリンクの一環として「BCAA」とか「必須アミノ酸」入りの飲料がコンビニ等でも売っていますが、これらはジュースにされた時点で治療効果のあるアミノ酸類は残っておらず、単なる糖入りの水になっていると考えた方が良いです。
糖水は、その糖を利用するために(現代人のほとんどに不足している)ビタミンB1を消費します。
B1不足状態で更に糖水を飲むと、疲労物質=乳酸が体内にどんどん蓄積します。
従ってこうした飲料を飲めば飲むほど、逆に疲労がひどくなり、エネルギー代謝が悪くなっていくのです。


医療用・治療用の「アミノ酸」は基本的に顆粒製剤で処方されますが、これは水に溶かして短時間で別の物質に変化してしまうからです。
例えば生体に非常に多量が必要な「グルタミン」は、水に加えて1時間もすると「グルタミン酸」、つまり単なる「うまみ成分」になってしまいます。
医療用でも点滴剤は水溶液ですが、医薬品としての法的基準を満たすよう、変質しないように工夫した作り方になっています。その分単価が高くなります。


これらとは対照的に、コンビニやドラッグストア、スーパーなどで安価な「飲料」として売られている製品は、「食品」としての緩やかな基準だけ満たせば販売を許可されます。
例えば「食品」ならば、原材料段階の「仕込み量」で「BCAA ○○mg」を持たせば、出来上がった製品にはもうBCAAが無くなっていても「虚偽表示」にはならないのです。


こうした「ラベル表示のからくり」に注意し、ジュースになった様々な「機能性飲料」で栄養を補給しようとは考えないこと。
本格的に夏になり、スポーツのにならず普段の生活の中でも水分補給をする機会が増えるでしょうが、水、麦茶など「ノンカフェイン、無糖、カロリーなし」のものを飲んでください(「カロリーオフ」程度ではダメです)。
大病や手術直後などの特殊な状況を除けば、栄養はあくまで「食品で」摂るのが、健全な方法なのです。

書いた人 浜野ゆり : 2007年07月07日 08:26