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「フレッシュジュース」は健康に良い…か?

2007年08月15日

いやあ、暑いですね~。
今日30度を越えれば(まず間違いなく超えるでしょう)、東京は丸2週間の真夏日が連続したことになるそうです。


このように暑い日には、冷たい飲み物が欲しくなるもの。
駅の改札口付近には、よく数種類のフレッシュジュースを売っている売店を見かけます。
果物に多少の野菜を加えてミキサーにかけたものが数種類あり、ピンクや黄色、黄緑色などで見た目もきれい、かつ「ビタミン、食物繊維が豊富」とうたい、中には健康食品も加えたり、一緒にミックスしている牛乳のカルシウムや、豆乳のイソフラボンのメリットを強調する説明書きを貼り出して、飲むことが身体のために良さそうなイメージを打ち出しています。
絞りたてで保存料や添加物のないジュースはいかにも健康的ですが…果たしてそうでしょうか?


ああいったジュースを飲んでみるとわかりますが、氷をたっぷり入れて冷やした状態でありながら、しっかり甘味を感じられます。
冷たいものを甘く感じるためには、同じものを常温で摂る場合に比べ、かなり甘くしないければなりません。
つまりそれだけ大量の砂糖を加えているのです。
健康志向の会社のものでも、砂糖を蜂蜜に代える程度で、飲むと急激に糖が負荷されることには違いがありません。


生の状態で果物をデザート程度の量を食べる場合にすら、血糖調節障害(栄養障害)のある人では症状が出てしまうことも珍しくないのに、加糖した液体で一気に流し込んだら具合悪くなることは当然です。
その上、糖質を多く摂ると、ただでさえ不足しがちなビタミンB1などが糖の吸収・代謝に消費されてしまうので疲労感・無気力・食欲低下といった、いわゆる「夏バテ」症状がひどくなります。


暑さで食欲や気力がない、よく眠れなくてだるいといった症状には、「高タンパク、高ビタミン・ミネラル、低糖質(糖質=甘味や精白したでんぷん)」そして油脂を控える(揚げ物や肉の脂身を避ける)のがポイントです。


ゆめゆめ、「ゼリー飲料(ヴィダーインゼリーなど)」「ヨーグルトドリンク」「カロリーメイト」などで食事を摂ったつもりになったり、「スポーツ飲料」「アミノ酸飲料」などをがぶ飲みしないようにしましょう。
そして、こうした飲食物が語る「健康イメージ」に惑わされず、しっかりラベルで原材料を確認し、砂糖はもちろん、果糖やブドウ糖など糖が加えてあるものには近寄らないよう、気をつけましょう。

書いた人 浜野ゆり : 2007年08月15日 09:45