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(3)「適度」なスピリチュアル生活――周囲のできごとから流れを読む法

2012年10月03日

さて前述の、新たな仕事を始めようとしてつまずいた人の例に戻って、この人はその後の行動方針はどのように決めたら良いのでしょうか。


一言でいうと、自分の直観によって判断をくだし、それに従ったときにどのように物事が流れていくかを常にモニターすることにより、自分の判断の正否がわかるので、少しずつ行動修正をしていくことで、正しい選択の道を歩めるようになります。
例えば自分が誰かにコンタクトを取ろうとする場合。
何度電話やメールをしても話し中であるとか、応答がないといった場合、二つの可能性があります。


1.今はその人に連絡すべきタイミングではない
2.その人は自分が連絡すべき相手ではない


1.の場合、自分がまだその人と交流するに足る段階に来ていない(知識、経験、意思、考え方の面で)か、相手方の理由(忙しい、不機嫌など)のため、コンタクトがストップされていると考えます。


2.の場合。これまで連絡を取ろうとしたが取れなかったという体験を思い出して、結局もっと良い相手がその後見つかったり、自分の考えが変わって、もともとの相手に興味を失った、ということはないでしょうか。


つまり、進む「方向」や「対象」が、当初は適切なものではなかったのです。
ある時点では「これがベスト」と思って行動しても、翌日には思いもよらない情報や人との出会いがあって、昨日とは違う選択肢が現れることも稀ではありません。
だから何度かトライしたのに上手く進まず、何かと妨害が出る場合、上記二つのいずれかの理由で止められていることを理解し、ごり押ししない方が良いのです。
無理に押し進めて進むこともありますが、労多い割には得られるものが少なく、かつ短期間の後にその作業が無駄だったと判明するようなこと(例えばそのプロジェクトが急遽変更されたり中止になるなど)が起こりがち。


本当に自分がするべきこと、進むべき方向に向かっているときには、物事は望む方へトントン拍子に流れていきます。
それは例えば、通常は非常に忙しくて、名もない人が急に面会を申し込んでも門前払いされるのに、電話をしてみた日はたまたま相手が大きな仕事を終えてホッとしており、しかも予定していた別の人との用事が急に中止になったなどでポッカリ時間が空いていた、しかも電話したタイミングに限って、たまたま秘書が短時間席を外していたので目当ての相手が直接電話を取るという、めったにないことが起きるなどが重なり、速攻でアポイントが取れた、などの例です。


これは私自身の実例ですが、普段歩き慣れていない場所で道に迷ってしまい、信号待ちをしながら「○○駅に行くには、このまま進むのかな、それとも右の道かなあ」と思っていると、すぐ目の前の人が連れに「あー、○○駅なら、この道(右を指して)をまーっすぐ行くと、すぐだよ」というのが聞こえてきたので、私は迷うことなく駅に到着できた、ということもありました。
あるいは、求める答えが、偶然つけたテレビ番組で話されていたり、コマーシャルソングの歌詞として流れてきたり、ぶらりと入った書店の新刊紹介ポスターにでかでかと表示されたタイトルが、そのものずばりの回答になっていたりします。


ただぼんやりと見ているときには無関係だが、あることについて「どうなのか?」と心の中で問いを発している時期にこうしたサインを見聞きしたら、単なる偶然としてやり過ごさず、自分に与えられたサインやヒントとして活用するようになると、次第に「最小の努力で、最大の効果」を得られるようになっていきます。


よく「自分はこのところ不運続きだ」と嘆く人がいますが、そうした人は「頭」つまり左脳的思考・理屈で「こうすべきだ」という思いが強く、最初の妨害の兆候が来ても無視して強引に進めようとする傾向が強いものです。
しかし身の回りの物事の進み方に注意を向け「どうも今はこの方向ではないらしい」と立ち止まり、自分が真にやりたいことが何かを「感じ」ながら待つことができれば、より容易にそして楽しく、物事を進めていくことができます。
これがいわゆる「物事の流れに乗る」ということなのです。

書いた人 浜野ゆり : 2012年10月03日 07:12