« (18)「適度」なスピリチュアル生活 | トップページへ | 厳島神社 »

(19)「適度」なスピリチュアル生活

2012年11月15日

また、以下は NLP (神経言語プログラミング)を学ぶ中で教わったやり方です。
NLP とは、一言でいうと、催眠療法や他の心理療法での、効果をもたらすための技術を集大成したものです。


その中でここでは、私が勝手に「開眼瞑想法」と呼んでいる一手法を紹介しましょう。
講義を受けるような場面と、人ごみのなかを歩く場面の2つを例に挙げていますが、どちらも実用的で、特に後者はすぐに効果を実感できるため、とっかかりとしてお勧めです。


まず、視野の中心の一点を凝視します。
そして同時に、視野の周辺部にも注意を払うようにします。
つまり中心を見つめながら、周りで起きていることや人の動きを何となく把握しておく、という風に心がけるのです。


この状態だと右脳の機能が高まり、直観力やイメージ力が強まった状態になりますが、これは瞑想状態や催眠でのトランス状態に類似しています。
そのため、この状態で話(例えば講義)を聞くと、左脳が全てを理解したと感じていないとしても右脳→潜在意識に情報が入り、貯蔵されるとのことです。


また、より即座に効果を感じられるのが、人ごみの中を歩く時です。
私はこの視線(というか、視野)の使い方をするようになってから、渋谷や新宿駅前の人の流れの中を歩くのが非常にスムースになりました。
いちいち他の人の動きに影響されず、直感的に人を避けて歩けるのでとても楽なのです。


最近――といっても、そろそろ10年くらいにはなるでしょうが――従来の速読法(できるだけまばたきせず、目玉を素早く動かす訓練をする)とは違う「フォトリーディング」という手法を、社会的に成功している人たちが使っていると聞きます。


このフォトリーディングの大きな特徴は
「視点を中心一点に置きながら見開きページ全体を視野に納める。そして意識(左脳)で読もうとするのではなく、右脳がページ全体を写真に写すようにイメージとして取り入れるのに任せる」
というものなので、前述の「開眼瞑想法」と同じような脳の使い方をしていると考えられます。


実際、フォトリーディングを習得し、アメリカでインストラクター資格も取得した勝間和代氏は『起きていることはすべて正しい』(ダイヤモンド社)の中で、


「フォトリーディングの最大のメリットは(速読そのもの以上に)『虫の知らせをトレーニングすること』だと思っている。フォトリーディングのトレーニングの正体は、潜在意識に情報を入力しやすくして、それにさらにアクセスしやすくする仕組みだと思っている」


と述べており、フォトリーディングを日常的にするようになってから、直観力が冴え、必要な情報がすぐに飛び込んで来るようになった、といういくつかの自身のエピソードを紹介しています。


また、私の催眠療法を継続的に受けておられたある患者さんは、催眠療法のセッション日以外にも、瞑想用のCDを購入するなどして徐々に瞑想になじむようになっていきましたが、ある時、こんなことを報告してくれました。


「今までのような、情報や記憶の取りこぼしがほとんどなくなった。たとえ一旦忘れても、必要時に自動的にフッと思い出すので、行動に無駄がなくなった。それに、とっさに選んだ方が、後で正しいことがわかったり、ピンチになっても必ずどこからか助けの手が差しのべられたり。催眠療法に来る前までとは、日常の物事の流れ方が変わった。不思議です」。


書いた人 浜野ゆり : 2012年11月15日 11:09